【あさりの砂抜き方法】塩抜き+2時間でさらにおいしく!?
みんな大好き(?)潮干狩りに行ったあとは、あさりの砂抜きをしましょう。簡単に出来そうで、意外とポイントが多いんですよ?その後は、塩抜き+さらに置くことでうまみを増やして、おいしく頂いて下さい。
砂抜きの方法
あさりの砂抜きの手順は
- あさりをしっかり流水で洗う。
- 持ち返ってきた海水に浸し、4時間~1晩砂抜きする。
というシンプルなものですが、少しずつポイントがあります。
採ってきたあさりをしっかり流水で洗う
潮干狩り場でも洗って来ていると思いますが、家に帰ってきたら砂抜きの前にしっかりと貝を洗いましょう。
貝殻には腸炎ビブリオ菌という雑菌が付いているため、これを落とすことが1つ目の目的です。
さらにこの時に、死んでいるあさりを取り除きます。口が開いたままなのは死んでいるあさりなので、捨てましょう。
あさりは重ならないように並べる
砂抜きをするときは、底が平らな容器を使いましょう。あさり同士が重なっていると、吐いた砂を他のあさりが吸ってしまいます。
この際、網のカゴで底上げできるとなおいいです。私は、平らな段ボールの側面を切って、ごみ袋を2重に被せて簡易小型プールにあさりを並べています。
海水は貝殻の上部が浸るくらいの水位にする
あさりを並べたら海水を注ぎますが、水位はあさりの上部がひたるかどうかくらいにします。
あさりも呼吸をするので、完全に水没していては酸欠で死んでしまうからです。
そして新聞紙を載せます。これは、水の飛び跳ね防止+暗所にしてあさりを活発化させる、という2つの目的があります。
水は2時間くらいしたら交換する
砂出しをさせて2時間くらいたったら、一度海水を交換しましょう。海水もそのまま置いておけば鮮度が落ちますし、砂もたまっています。
そしてさらに2時間経ったら、一応は砂抜き完了です。
水温は20℃がベスト
水温は、あさりが活発に呼吸をする20℃がベストです。春ならば、お風呂場でちょうどいいくらいです。
海水がなければ3%の食塩水を作る
海水を持ち帰り忘れた、あるいはなくなってしまったら、3%の食塩水を作りましょう。
3%とは100mlに3g、500mlなら15g(=大さじ1)の食塩が目安です。
また余裕があれば、水道水を1晩置いて、塩素を抜いておいた方がいいです。でも、やっていなくても、あさりが死んだりはしません。
砂抜きできたかは食して確認
4時間経ったら、一部のあさりを取ってしっかり流水で洗ってから、酒蒸しにでもしましょう。
食べて問題なければ終了です。これでも砂が抜け切れていなければ、最大で1晩まで砂抜きをしましょう。
砂抜きについては以上ですが、このあとには塩抜きをしますので、あさりはまだ洗わないで下さい。
塩抜きの方法
砂抜きが終わったら、次は塩抜きです。これをやっていないと、味噌汁などを作った時に、思いのほかしょっぱくなってしまいます。
これは、砂抜き直後のあさりの中に、そのまま海水が含まれているためです。
せっかく砂抜きが終わったのに、まだやることがあるのか!?と思われるかもしれませんが、手順は実質1工程です。
- 砂抜きが終わったら、水を捨てる。
- あさりをそのまま1時間放置する。
と言うことで、もう少しだけ待ちましょう。
ちなみにこの時も、新聞紙をかけて暗くしてあげて下さい。全てはあさりのために、です!
これが終わったら、あさりをしっかりと流水で洗って下さい。貝殻には、あさりが吐いた砂がべっとりと付いていますし、再度、雑菌を洗い流します。
ですが、さらにあさりをおいしく食べたいのであれば、流水で洗わずに次を読み進めて下さい。
さらにおいしくする
塩抜きまで終われば食べることが出来るのですが、せっかくならもうひと手間で、あさりの旨味をワンランクアップさせませんか?
その方法とは、
- 塩抜き後のあさりをさらに1~2時間置く。
また待つのか!? と思われるかもしれませんが、あさり道(←何それ?)とは、待つことこそが神髄なのです。
なぜ置いておくだけでおいしくなるのか?ということですが、これはあさりが厳しい環境に耐えている間に、コハク酸が産生されるためです。
砂抜き4時間 + 塩抜き1時間 + コハク酸アップ2時間 = 計7時間
と待ちに待ったあさりは、本当においしいです。
このあとは、フライ、味噌汁、酒蒸し、クラムチャウダーなど、好きに食べちゃって下さい!!
あさりの保管方法
あさりを贅沢に使うと意外と食べきれちゃうかもしれませんが、万が一、食べきることが出来ない場合は、
1~2日なら袋に密閉して冷蔵庫で保管
それ以上なら袋に密閉して1か月まで冷凍庫で保管
できます。
鮮度なおいしいあさりを、心ゆくまでお楽しみ下さい。