パソコンのスリープ、休止状態って何?シャットダウンとの違いは?
パソコンの電源設定は、シャットダウンの他にスリープや休止状態など様々あります。それぞれ意味がありますので、目的に合わせて使い分けましょう。
それぞれの意味
まずは、それぞれの違いを確認しましょう。最初は一番イメージのしやすいシャットダウンについてです。
シャットダウン
システムを終了して、完全に電源を切る(=動作を止める)。ちなみに、Windows10でシャットダウンをした場合、初期設定では高速スタートアップ機能が有効のまま電源オフになります。
続いてはスリープと休止状態についてです。
スリープ
一定時間操作がない場合、メモリ以外の電源を落とす。
休止状態
現在の状態を全て保存したままメモリも含めて電源がオフになる。
それぞれの機能については、ざっとこんな感じです。ですが、だから何?ってなりますよね?これらの機能の違いは、よく待機電力と起動にかかる時間と合わせて話されるので、下の表も参考にして下さい。
待機電力 | 起動にかかる時間 | |
シャットダウン | 一番少ない | 長い |
休止状態 | 少ない | 普通 |
スリープ | 普通 | 早い |
この中で待機電力を最も消費するのはスリープですが、それでも1日あたり1円以下ですので、待機電力はそこまで考慮しなくてもいいのでは?と思います。
起動時間についても、SSD搭載であれば、今はそこまで気になりませんね。
ということで、ここまでの結論では、どれでもいいんじゃない?と言うことです。
実際にどう使い分ける?
ここまででは大きな差がないように感じますが、実際にはどのように使い分けるのがいいのでしょうか?
結論としては、
・90~100分以上使わないならシャットダウン
・それ以下ならスリープ
でいいかと思います。
これは、シャットダウンやそこからの起動時には消費電力が大きいということを考慮した場合、そこが節約の境目となるためです。
このような使い方は、すでにしている人も多いかと思いますが、人によっては常にスリープにしている場合もあるかと思います。
そのような場合、常にスリープにしておくメリットとデメリットを理解した上で、判断して下さい。
~メリット~
起動が早い。メンテナンスが自動で働く。
自動メンテナンスはWindows8から搭載されており、スリープ中にアップデートやセキュリティスキャンをやってくれる機能です。会社のパソコンなどで昼食中はスリープにするなら、時間を12:00に設定するのもいいかもいれませんね。
~デメリット~
停電などが起きた場合、状態が保存されない。メモリーリークが起こるかもしれない。
先ほど確認したように、休止状態ならば現状を保存しますが、スリープは保存しません。また、メモリーリークとは、一時的な作業領域にたまったカスによりエラーや動作の遅延が出る現象です。
最近はWindowsの改善によりメモリーリークは起きにくくなっているそうですので、そこまで心配する必要はないようですが、動作は早いに越したことはありませんね。
スリープでも大体の場合は大丈夫ですが、パソコンには大切なデータもあるでしょうし、なるべくリスクは避けたいのが本音です。
やはり、どれくらい離れるかを考慮した上で、それぞれを使い分けるのが賢い選択ですね。