夏かんろって知ってますか? 市場にほぼ出回らない初夏の桃!!
日本の桃は、岡山の白桃を元祖に「白鳳」や「あかつき」など様々な品種があります。ですが、「夏かんろ」というのは聞いたことがありませんね。どんな桃なのか、実際に食べたので紹介します。
夏かんろって?
「夏かんろ」は初夏の桃で、「白桃」と「白鳳」を交配させた品種「あかつき」から早生で大玉のものを選抜した品種です。形は円~扁円であり、果皮の色は普通の桃よりも濃く、果汁や甘みが多く酸味の少ない食味の良い桃です。
品種としては小さいと書いてあるところもありますが、今回買ったのは1つ8~9cmありました。
「白鳳」は溶質(とろりととろける肉質)ですが、「あかつき」は緻密(かための桃)ですので、「夏かんろ」もかための桃になります。
市場にほとんど出回らない
「夏かんろ」は栽培する人が少ないため、市場にはほとんど出回りません。私も、生産者が直接販売するファーマーズマーケットのような場所で買いました。
旬は7月下旬~8月上旬
「夏かんろ」の旬は初夏になります。「白鳳」や「あかつき」よりは少し早いですが、桃としては標準的ですね。
味は?
かための桃と言っても、しゃきっとしている訳ではなく、少しかたいくらいで後からねっとりとしているといった感じです。
そして、香りは普通の桃よりもやや強く、果汁は十分で甘さも申し分ありません。
ちなみに、桃はその甘さを最大限に引き出すために、食べる2~3時間前に冷蔵庫へ入れかるく冷やして食べましょう。冷蔵庫に入れる前は常温で保存し、追熟させます。
桃と言ったらやわらかくとろりとした食感のイメージで、私自身はやわらかい桃が好きなのですが、「夏かんろ」は香りと食味が良いので、これはこれでありだな!という感じでした。
桃の剥き方
では、おいしく食べるために、桃の簡単な剥き方を紹介します。
まずは、皮を全て剥きます。「夏かんろ」はかたい桃なので、するっとはいかず、じゃがいもやキウイフルーツのように剥く感じになります。
皮を剥き終わったら、まずは縦に1周切り込みを入れます。桃は下の方が甘い傾向があるため、縦に切らないと甘いところとそうでないところに分かれてしまいます。
あとはその切り込みに合わせて、適当な幅で切れ込みを入れます。最初に縦に入れた切れ込みと種のところでぶつかるような感じでないと、うまく取れませんので注意して下さい。
その後は、最初と同じ幅で、種から身をとるような感じでいきます。
「夏かんろ」に限らず、桃はこのように剥けばおいしく食べられます。桃の果汁をなるべく逃さないためにも、慎重にきれいに剥きましょう。